2003年2月18〜21日
北海道ウトロ流氷ダイビング

去年に引き続いての流氷ダイビングです。今回は2月の中旬、早い時期なので去年お世話になったロビンソンのツアーとは日程が合わず1人での旅行となりました。利用したサービスはアクアサービス流氷です。


2月18日
この日の旅日記

1本目 ウトロ、幌別
今日のダイビングは私の他、季風ホテル泊の女性2人に男性1人の計4人の模様。ストーブの前でブリーフィング、流氷ダイビングの特徴・考えられるトラブル等の説明を受けました、そしてドライスーツに着替えてエントリーポイントに向かいます。今回ドライスーツのインナーは汗取りにMOBBY'SのCOMFORT SKIN、その上にボディウォーマー100 、その上にテニスウエアの3枚、ウエイトは前回の流氷ダイビングの時と同じ15キロにしました、最初のダイビングは様子見にRSと5050の2台のカメラを持って入ります。
フード・グローブ・マスク・ウエイトを付けダイビングホールに座りフィンを履きBCDを付ける、バルブを開けてもらいそろそろエントリー、と言う時にマスクをフードの中に入れるのを忘れたりするような凡ミス発覚、ハヅカシイ(笑
皆準備出来たのでエントリー、水底に着底し集合して移動しようとした時、レギュレーターのエアが止まらなくなってきました、加藤さんに言って一度浮上します。セカンドステージのフリーフローでしたが最初に気付いてから呼吸毎にエアーの勢いが強くなって行くのがわかります、勢いはゆっくりでしたがファースとステージの場合はかなり激しいフリーフローとなるそうです、レギュレーターにお湯をかけてもらい復活!。再びエントリーします、他の人は古坂さんのガイドで先に行ってるので加藤さんと二人でダイビング再開です。潜行してすぐにクリオネ発見!念願のクリオネです、5050で何とか撮ろうとしますがピントが合う前にフレームから消えてしまいます、そうこうしているうちに見失ってしまい、仕方が無いので移動開始です。少しウエイトが足りないようで、すぐに浮いてきてしまいます。ぐるっと回ってきて穴の下に戻ってきた辺りで再びクリオネ君が居てるでは有りませんか!(喜 胸の赤身部分が最初の物と大分違うので別固体のようです。(DIVE No.259)

<昼食>

2本目 ウトロ、幌別
今回は5050だけを使って潜ります、さらに1本目では少し浮き気味でしたのでウエイトをもう2キロ追加して17キロにしました。 入って岸方面に向かいます、重さ的に丁度良いんですがバランスが悪くて、すぐに左に傾いてしまいます、写真を撮りながら右が浮いてどうも安定しません加藤さんが右側に石を入れてくれてようやく安定。バランスはどうにかなりましたが今度はカメラの方もどうも今一しっくり来ません、モード切り替えが遅いので何処に合わせて有るのかが判らなくなってしまったり、ライトの方も点灯せずどたばたしているうちにダイビングが終了と相成りました、今回は残念ながらクリオネは見る事が出来ませんでした。今回のウエイトでは充分に暖かく快適なダイビングをする事が出来ました。明日も有るので機材をハウスに置いてもらう事にしましす。(DIVE No.260)


2月19日
この日の旅日記

1本目 ウトロ、幌別
今日のゲストは私一人、貸し切りです。今日はインナーのボディウォーマー100 に変えてブレスサーモのエキスペディションにしました、ウエイトは昨日の2本目と同じ17キロです。セッティングしてエントリーしてすぐにBCDからタンクが滑り、ぶらぶらするようになってしまいました。一度エキジットし閉め直してもらいます。再エントリーして岸方面に向かいイソギンチャクの群生している岩に向かう、赤・白・ピンクのイソギンチャクが岩にびっしり群生しているのは凄く撮り甲斐が有ります。写真を撮ってる間にも加藤さんが岩に隠れる魚などを見つけておいてくれてそれらも撮影、最後にクラゲを見る。加藤さんがクラゲに光を当ててくれる、すると触手の赤い色と体の筋にそって奇麗な色が浮かび上がります。クラゲを撮り終わった辺りで引き上げ始めます。
タンクの締めつけ不良の原因はどうやらエアロックが凍ってしまい充分にベルトを締めつけられない為のようでした。
(DIVE No.261)

<昼食>

2本目 ウトロ、幌別
今回はRSを使います、エントリーして沖の方に向かいます。相変わらず塩水と淡水の境界線が美しい、流氷の底に氷の結晶が出来ています。 凄く綺麗なので粘って写真を撮る、少し動くたびにモヤモヤと透明度が悪くなるのでかなり難しい、少し撮ってはモヤモヤしてまた綺麗になるまで待って、そういう事を繰り返す撮影なので時間ばかりが経ってゆきます、自分の出したエアーの泡による水の動きでさえモヤモヤが発生してしまいます。それでも数枚撮り終わり少し移動。流氷の縁を撮ってカジカを見てから北の方に有る根の上からその上に有る流氷を見る。根の上と流氷の底との間が狭いので充分光が当たりこれも綺麗です、写真を撮っても綺麗に撮れそうです。数枚写真を撮ってダイビングホールに戻り始めます。ダイビングホールまで戻ると既に薄い氷が張ってます、やはり気温が低いんですね、今日はインナーを少し替えましたがどちらも暖かさは同じぐらいで十分に保温性は有りました。
(DIVE No.262)


2月20日
この日の旅日記

1本目 ウトロ港、赤灯台外側
今回はウトロ港の港のすぐ外、赤灯台の先にダイビングホールがあります。こちらは大きい流氷が見られ、クリオネも運次第ですがかなり高確率で見られると言う事です。ただ水深が有るので幌別より上級者向けになるそうです。今日のゲストも私一人、古坂さんにガイドをして頂いてダイビング開始です。今日は少し深度が取れそうなのでウエイトを2キロ減らして15キロにする、C-5050を持ってエントリー。中層を移動します、一つ一つの流氷が大きく2〜3mの厚さの流氷ぐらいならゴロゴロしているダイナミックな流氷が見れます、天気は今日も晴れており充分な日光が陸では照っていましたが氷が厚い分薄暗く感じます、実際写真の出来上がりを見てもかなりグリーンが買った写真になっていてかなり暗いようです。昨日見かけたような氷の結晶も見る事が出来ます。(この氷の結晶がオーロラファンタジーで使われる放水ポンプに吸い込まれる為にポンプが使えなくなるそうです)、昨日も書きましたがこの氷の結晶が出来るのは淡水と海水の境界線の辺りなんですが、少し動くと塩水と淡水が混じり合ってすぐにモヤモヤして撮りにくい、しかもこの境目より上は淡水なので浮力が増えなおさら撮影を難しくしてくれます。写真を撮りながら移動していると淡水と海水の境目辺りにクリオネが居てます、写真を撮ろうと少しチャレンジしましたが、やはりフレームに入れピントを合わせている間に漂って行ってしまいます、仕方がないのでビデオを試してみる・・・陸に上がってからチェックしましたが全然まともに取れてませんでした(T_T)。クリオネをあきらめ周りを見るとプランクトンなどが多くいてます、底の方が砂地でカレイなのもいてそうです。
(DIVE No.263)

<昼食>

2本目 ウトロ港、赤灯台外側
今回はRSを持って入ります。エントリーして取り敢えず1枚写真を撮ろうとした時、そこでいきなりトラブル発生、エントリーして流氷を撮ろうと思いシャッターを切ろうとすると切れません、見るとエラー表示がでています、フイルム装填ミスらしくこの時点で本日の撮影終了(i_i)、カメラを置きに一旦エキジットし再エントリー、カメラが無いのでじっくり脳内にプリントしておく事にします。撮影しないのでじっくり色々見ます、移動してすぐに古坂さんがクリオネをゲット、数分も経たないうちにペットボトルに10匹近いクリオネが入っていました。それを横目で見つつ幌別ポイントより深くに有る淡水と海水の境界線、氷結した下から見ても背丈より大きな流氷群、流氷にくっついて成長を続ける氷の結晶など。特に流氷は上から下、そして海底まで行って底から見上げたりしていろんな角度で堪能。最後にダイビングホール近くに戻ってきた時に見つけたクリオネとたわむれる、びっくりさせると動きが停まると言う話を聞いていたので少し激しく動かすと本当にぴたっと動きが停まります。クリオネを放して周りを見ると他にも色々生物が居ます、よくよく見ると淡水と海水の境界線より少し下の辺りに沢山居てるようです。穴の下の深度も計ってみる、アラジンで12メートルでした
(DIVE No.264)


2月21日
この日の旅日記

1本目 ウトロ、幌別
いよいよダイビングの最終日です、今日もゲストは1人、私一人に連日付き合って頂いて感謝の言葉も有りません。今回は幌別に戻ってきたのでウエイトを17キロに戻します、今日はエアロックも調子が良く一発で充分に閉まりました。まずイソギンチャクの沢山付いている根に向かいます。エントリーしてすぐにC-5050が結露する、右半分が曇っています。取り敢えずピントは合うのでダメモトで撮っておく、イソギンチャクの横に居た魚を撮る頃にやっと取れてきました。乾燥剤を変えていなかったので乾燥剤の寿命が来ていたのかもしれません。ダイビングホールの方に移動しながら動画を撮る、淡水と海水の境界線のモヤモヤは動画の方が撮リやすいかと思って撮っていた訳です、その時には気付きませんでしたが流氷の上を歩く人の影を偶然に写していました、一瞬でしたがなかなか面白い画像でした。
(DIVE No.265)

<昼食>

2本目 ウトロ、幌別
いよいよラストダイブです、今回はぐるっと一週廻ってきて帰ってからダイビング終了までダイビングホールの見える範囲で自由にダイビングさせて頂けると言う事なのでC-5050とRSの2台を持って入る事にしました。エントリーして穴の真下にC-5050を置き、RSを持って移動開始、今回は沖方面に向かう。向かってすぐにクリオネが!1本目で見れなかったので諦めていたのですが予期せぬ対面に感動、一瞬マスクの中に入れてお持ち帰りしようかと考えましたがダイビングは始まったばかりなのでやめておく。氷の結晶はさらに成長を続けて流氷の下一面に付いています、その結晶を一つ加藤さんが取って見せてくれましたが本当に美しい物でした。今回はダイビングホールの下に戻ると5050が有るのでハイペースで取って行きます、流氷や氷の結晶、海藻や魚、そして昆布、色々撮って丁度フイルムが無くなる頃にダイビングホールまで戻ってきました。RSからC-5050に変え写真を撮る、途中ワイコンを外してアームに付ける時に手を滑らしワイコンを3度も落とす(恥)。流氷の下の氷の結晶を撮って暫くした時にファーストステージが凍り始めた為、エキジットしました。
(DIVE No.266)


個人旅行の場合は宿やサービスと交通手段を考えなければいけないので少し敷居が高くなります、またショップのツアーと違い仲間内でワイワイガヤガヤとは行きませんが自由度が高いのが魅力です。自由度が高いだけにサービスの質が運命の分れ目、今回はサービスの質が良かったので当りでした。ガイド面では地元の庭みたいなもので(漁期はダイブポイントの沖で作業をしているらしいです)設備面ではハウスとトイレが有るのは本当に有り難く助かりました。