E-1大阪発表会 (2003.09.02)

E-1の大阪発表会が梅田スカイビルタワーで行われ、応募したところ当選したので行ってきました。受付開始時間の16時30分少し前にいったのですが既に受付は人の列、とは言え程なく受付にたどり着きます。海野和男氏によるプレゼンテーションは6時からの部だそうで、それまで展示会の方を見に行っていても良いと言う事で会場内に入ります。受付を入り右側より奥に入る通路の壁沿いに写真家によるサンプル写真がデンと掲示されていました、それを眺めつつ次の部屋に入ると展示室です、各コーナー毎に最低1人のスタッフが就いて解説してくれました、順路沿いに面白かった物は。まずE-1とE-20とC-5050の各CCDの大きさの比較、言われれば同じ500万画素なんですね。次にダストリダクションシステム、これはE-1の目玉の一つですが横から見ると以外と厚みが有りました。そして防滴性の展示、噴霧器の脇にE-1が置かれておりボタンを押すと水鉄砲程度の水がE-1に向かってかかるようになってます、そしてその程度では動作には問題はないそうです(但し水没や水洗いなど水圧の掛かるような場合は不可だそうです)。そして全システムの展示、発表済みシステムの殆どと11-22mmレンズが展示されてました、11-22mmレンズは14-54mmレンズとほぼ同じ大きさで仕様は決まっているとの事です(ちらっと聞いてみたのですがオリンパスからは水中ストロボは出ない様な雰囲気、サードパーティーが出してくれると良いんですが)

システムの展示コーナーの先にE-1の体験コーナーがありました、左の写真は左にマクロ撮影出来るコーナーでE-1が4台ほど、真ん中にF-1&RQの撮影コーナー、写真には写っていませんが更にその左に窓から外に向かって各種レンズを付けたE-1が20台ほど展示されており遠景が写せるようになっていました。凄い事にE-1の1台毎に1人スタッフが就いていて機能や使い方を教えてくれます。真ん中のF-1&RQの撮影コーナーにはE-1は置いてませんでしたがあちこちに置いているE-1を使って自由にF-1やRQを撮影出来るようになっていました。因にF-1の方はモックアップだそうです(笑)

展示会場の真ん中にはパソコンやプリンターが置かれOLYMPUS Studioを使って各撮影コーナーでE-1を使って撮影した画像を1枚だけプリントアウトしてもらえます。(と言う事で↓のオネーサンの写真をプリントアウトしてもらいました)OLYMPUS Studioは動作が軽快で撮影した画像のチェック&分類にかなり使えそうです、Mac用も有り機能的な差は無いそうです。(但しUSB2.0のサポートの関係でMac版はFireWireでのみカメラコントロール機能が使えるそうです)ここでE-1の開発に当たってのアプローチ等を聞く(内容は後述)

さてE-1を実際に使って見ての感想ですが、最大の驚きは50mmF2マクロを装着した時の軽さです、D-100を小振りにした位の大きさなのでもっと重いのかと思っていたらびっくりするぐらいの軽量です、E-1本体のサイズは結構あるハズですが軽さが大きさを感じさせません。デジタル1眼レフらしく色々なカスタマイズが出来、操作性に対する不満点は感じませんでした。
50mmレンズは繰り出し量は結構あるんですが元々のサイズが小さいので一杯に伸ばした状態でNIKONの105mmマクロの無限遠時の収納された時と同じ位です。ただ倍率が1/2なので等倍の画像が欲しい時にはエクステンションリングが必要、でもそれを考慮に入れてもNIKONの105mmマクロレンズの等倍時よりも小さくなると思います。
14-54mmと50-200mmレンズの両レンズは海野氏の言う通りどちらも寄れるのが良い、望遠時は前玉が繰り出してくるので本当にレンズギリギリまでよれます。合焦速度も爆速とまでは行かないが結構軽快、AFでピントを合わせてピントリングを動かして微調整出来るのも嬉しい。
300mmレンズは余り興味がないのでじっくりとは見てませんが大きさの割にAFもスムーズです。
電源のON時〜撮影開始まではC-5050よりは早いと思いますが少し待つような感じ、スリープからの復帰も同様。ただモードの切り替えはスムーズでした。

E-1の開発に当たってのアプローチ等の話を書き留めておきますと、E-1の開発の目標の一つはデジタル「だから」必要な機材が無いようなものを作る事、今までのフイルムカメラの環境でそのまま使えるデジタルカメラを目指したそうです。ダストリダクションシステムなどがその成果と言えそうですね。また画像面ではプロの使用を想定して画像に必要以上の操作(エッジの強調など)をしておらず撮影者が必要に応じて調整出来るようにしている、LOWデータがおすすめ、露出オーバーに至るまでの階調の滑らかさや潰れ・飛びがなるべく起こらないようにする。また、露出オーバーで白飛びしてしまった場合でも黄色等に変色しないように作り上げているそうです。

海野和男氏によるプレゼンテーションではフィールドで防滴性の高さを実感した話やE-1を使う上でのツボ・ゴミ問題の話や長時間露光で蛍の光が撮れた話などが印象に残っています。

この発表会には200人位招待されたそうで、実際受付をした4時30分〜5時位までは人で一杯でしたが5時過ぎから人も少なくなり、じっくりと実機を触ったり話を聞く事が出来ました。